Ryoji Kaneko MY CAR HISTORY
日常車 篇



HONDA CIVIC 1200 2dr GL

■1973年式
■形式:SB1
■1974/10/20 〜 1980/03/31
CM

18歳で免許を取って初めての車が叔父のお下がりのSB1シビック。
幸か不幸か、ホンダにとってもエポックメイキングなこの車に出会ってしまった事がこの後の私の人生を変えた。
外形の小ささに比べて 矢鱈に広い室内、軽快に吹き上がるエンジン、そしてクイックなステアリングフィール。
友人達が乗る彼らの父親のコロナやブルーバードとは比べ物にならないほどの別世界。
こんな車を作るホンダというのは一体どんな会社なのか?と興味を持ったのが泥沼の始まり。
見たり聞いたり調べたりすればするほどホンダの魅力にはまって行く事になる。
学生時代から社会人初め頃まで常にこの車と共にしていた。
鉄道趣味で各地を巡るのも勿論この車だった。私の青春そのものと言っていい1台。
最後のお別れの時は親しい友人達がシャンパンをかけて長年の働きをねぎらってくれた。



HONDA CIVIC COUNTRY

■1980年式
■形式:E-WD
■1980/04/01 〜 1987/06/05
インプレッション

SB-1シビックは最初のホンダでもあり思い入れはかなりあったが、走行11万キロを越えて
すべてのシフトでギヤ鳴りが出てしまい、ミッションオーバーホールが必要との診断に諦める事に。
日常車としてのSB-1はやはり不満な点が多々あり、このカントリーはほぼそれをクリアしていた。
小さいながらもワゴンタイプで荷室の広さは十分。1500ccのエンジンは余裕が出来、ホンダマチックはやはり楽チンで、
且つエアコン装備は何より快適。独特の集中ターゲットメーターは見やすく使い勝手も良かった。
オプションのヒ―テッドリモコンミラーは雨の日のフェンダーミラーの水滴がきれいに落ちる優れモノ。
後付の弁当箱の様なパワーウインドウも懐かしい。
フロントグリルをCX用に交換、仕事や撮影旅行に大活躍した。



HONDA TN-V

■1974年式
■形式:TN360
■1980/04/01 〜 1989/11/21

仕事用に使っていたTN。
実に良く走り、空荷の時はリアが暴れてスピンしそうなくらいパワフル。
「商売繁昌」トラックは如何にもホンダらしく元気そのもの。
荷台の腐りが酷くなり、且つダイナモ不調になって、敢え無く解体。
取り敢えずエンジンを外すのに面倒なので横倒しに。働き者の最後はちょっと悲しい。
外したエンジンはバモスオーナーの元へ。



HONDA QUINT INTEGRA 5dr GS

■1987年式
■形式:DA1
■1987/06/05 〜 1992/03/31
CM

カントリーは特に不満もなく日常車としては十分な車だったが、7年目ともなると少々飽きが来て乗り換える事に。
(実はカントリー購入直後に 「QUINT」 が発売になり悔しい思いをしていた。)
インテグラ 5ドアは荷室こそカントリーに比べて狭かったが、車としてはかなり進化したものになっていた。
締まった感じのサス、剛性感の上がったボディー、そしてDOHC1600ccエンジンの走りは格段に良かった。
内装もリッチになり、セダンスタイルのデザインは何よりデートカーとしての見た目の押し出しが良かった。
ただボディカラーの白は水垢が付きやすく、すぐに見た目が汚くなり、以後、白い車は二度と買うまいと誓った。



HONDA CONCERTO 5dr JX-i

■1989年式
■形式:E-MA2
■1989/10/10 〜 1993/03/19
CM

結婚の際に家内が嫁入り道具で新車を購入。
もっぱら買い物や子供たちを乗せて日常の足として使用。
1600ccシングルカムエンジンながら130馬力と走りも良く、とにかく内装の造りが抜群に良かった。
シビックベースのボディサイズながら、ミニレジェンドと云えるほどの豪華さ。
剛性感もインテグラより更にアップしていてとても良く出来たいい車だった。
が、如何せん小さめのサイズと地味な性格(デザイン)とで押し出しは良くなかった。
コンチェルトという名前の良さに負けた感じ。
まともに写真を撮ってあげなかったのも残念。



HONDA ACTY STREET G 660

■1991年式
■形式:V-HH3
■1992/04/01 〜 1997/06/30

インテグラ、コンチェルト共に5ドアで似た様な車種が2台になり、もう少し使い勝手の幅がある車を、
という事でインテグラの入れ替えで新古車を導入。
なんといっても荷室の広さは抜群、リヤシートは床下に完全に格納されフラットになり、
1800mm×900mmのコンパネがそのまま積める優れモノだった。
軽サイズの取り回しの良さは街乗りには非常に便利、が、660ccで38PSはやはり非力、高速走行はかなり辛く、
またエアコンの能力が小さくて効きが悪く、真夏は暑くて堪らなかった。
子供が大きくなったのを機にステップワゴンに買い替えで放出。



HONDA VIGOR TYPE W Prestige-5

■1993年式
■形式:CB5
■1993/03/19 〜 2009/04/28
CM
プロモーション

実用上不満が無かったコンチェルトだが、しかしもっと押し出しの良さが欲しかったのと、
バブル崩壊後の不況でディーラーもかなりの値引き下取り額を出してくれたので乗り換える事に。
バブル絶頂期の設計だけあって非常に高品質で贅沢な造り。
天童木工製の本木目パネルは惚れ惚れする美しさ。
2L、160PS、直列5気筒のエンジンは滑らかでウルトラスムーズ、フルスロットルをかけると、
うなる様な官能的な音と共に鋭く加速して行く。
FFミッドシップという構造も効いてか、ハンドリングも気持ち良くガッチリしたボディが
路面に吸い付く様に走る。ボディデザインも何とも言えない色気があり気に入っていた。
後年、フロント破損した際にインスパイアの顔にチェンジ、後姿はビガー、顔はインスパイアという合いの子に。
16年で走行8万キロ程度だったが、さすがにグレードアップをしたくて乗り換える事に。



HONDA TN-ACTY

■1977年式
■形式:H-TA
■1994年〜1995年頃

知り合いから「もう乗らないので処分して欲しい」と言われて引き取ったが、
まだ車検が1年余りも残っていたので名義を変えて下駄代わりに使っていた。
当時懇意にしていたホンダコレクションホールの車両蒐集管理担当のT氏から、
「TN-ACTYの初期型を探しているが見つからず困っている。情報があったら教えて欲しい」
との事。「ありますよ、うちに。程度はあまり良くないけど」と言うと、是非譲って!、
という訳で、無料で引き取ったアクティがホンダの殿堂入りしてしまったというお話。
目出度しめでたし。



HONDA STEP WGN TypeW 8人乗

■1997年式
■形式:E-RF1
■1997/07/01 〜 2016/07/08
CM

子供も少し大きくなったのでアクティーストリートから乗り換え。
キャッチコピー通り、子どもと一緒に海に行ったり、バーベキューに行ったりと大活躍。
MOMOのウッド&レザーステリングに旧タイプのホンダマークホーンボタン、純正のウッド風インパネ、
黒革風シートカバーがお気に入り。
車齢が20年を超えた2016年7月、遂に新車入れ替えの為、引退。
でも息子が所属していた大学自動車部の部車として第二の人生(車生?)を歩む事になった。



HONDA INSPIRE 32V

■1999年式
■形式:GF-UA5
■2009/05/01〜 2016/10/03
CM

長らく低迷していた自社の業績を何とか盛り返し、新たに始めた撮影スタジオ事業も順調になってきた
ので16年乗ったビガーの乗り換えで導入。
が新車にはまだ手が届かない為、10年落ちながら走行距離が少ない程度極上車を見つけた。
店主の話ではホンダマンが大事に乗っていたとの事、初体験の本革シートも傷みやヘタリもなく大満足。
CB5ビガ−の様なシャープな吹け上がりは無いものの、3,2リッターV6のパワー225psは強大、
アクセルを踏み込んでVテックが働く辺りはかなりいい音、どこまでも澱みなく加速して行く、
しかも、とっても快適に。
サイズ感も丁度良く、お気に入りの1台だったが、レジェンド投入の為、止む無く放出。
アラブ人の手で中東に旅立った。



NISSAN ATLAS 150 SUPER LOW LONG
(HNECサービストラック)

■1982年式〜
■形式:F22、F23
■1991 〜 2016

自社の所有車で、工場建物の維持管理用の資材等を運搬する為の物だが、Nの運搬やクラブイベントにも大活躍。
唯一のホンダ以外車だが、限りなく「ホンダ」車を装っていた。
初代と2代目はディーゼル車だったが、共に排ガス規制に適合せず転出、3代目はガソリン車となる。
初代は特にこだわってボディーをクラブカラーのブルーに塗り替え、フロントにはT360のHマークをそのまま写し取り
カッティングシートで再現。これにクラブレーシングを積んで、「All Japan HONDA Sports Meeting」に参加した際は、
大勢のエントラントやスタッフの喝采を浴びた。N以外でクラブマークの貼付を許された唯一の車でもある。
2016年、工場の解体によって本来の役目を終えた為、旧テナントに請われて無償で譲渡。



HONDA STEP WGN SPADA COOL SPIRIT

■2016年式
■形式:DBA-RP3
■2016/07/09 〜
CM

RF-1初期型ステップワゴンに代わっての導入。
久々の新車で最新型車の充実装備に目を見張るばかり。
至れりつ尽つくせりでなんと楽チンな事か。
最大の特徴、2Wayで開くテールゲート「わくわくゲート」は実に優れモノ。
希望ナンバーの「9201」はかつて北海道の炭鉱鉄道で活躍したアメリカ・ボールドウィン社製の
蒸気機関車 9201号機 をリスペクトしたもの。
大学のOB会 桜門鉄遊会 のT先輩とは同仕様のお揃い、ナンバーの「9600」は旧国鉄の中型機関車 9600 を表したもの。
大正2年から770両が製造され、昭和51年まで現役で活躍した馴染み深い罐。
かの機関車の様にひたむきに走り、これからの日常の友として仕事やプライベートに末永く頑張ってもらいたい。



HONDA LEGEND SPORT HYBRID SH-AWD

■2016年式
■形式:DAA-KC2
■2016/10/03 〜
CM
インプレッション

2016年は大きな転換の年となった。
祖父の代から引き継いだ工場を解体し、賃貸マンション事業へと大きく舵を切る。
最終的に9つのスペースまで拡大した撮影スタジオ、そしてアトリエ、貸工場事業は順調だったが、東日本大震災を経験
して、優に寿命を過ぎた齢70年を超す工場群に未来はないと悟る。
自らも還暦を迎え人生の区切り、18歳から42年、SB-1 CIVICから始まった長いホンダ車歴の最後を飾る車にレジェンドを
選んだ。登録ナンバーは最初のシビックと同じ「24-65」とした。
80歳で運転免許を返納するとして、あと20年をこの車と共に歩む。
このクルマと向き合いながら自分の車人生を振り返り、じっくりと検証してみようと思う。